サーチュイン遺伝子を『ON』にしませんか? of デンタルクリニックたかはし

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 現在、私たちの食事の量は、相対的に多く、年々食べ過ぎる傾向にあります。原因の一つには、軟らかい物が多くなり、よく咬んで食べず、食べ物を口いっぱいに入れ、早く呑み込もうと飲み物で流し込んでしまうことが考えられます。
 また、食事に一定の時間(20分以上)をかけないため満腹中枢が働かず、たくさん食べてもしばらくするとまたお腹が空いたような気になり、ついつい何かを食べたくなる身体になってきています。つまり多くの人が、自分に必要な食事の量を自分でコントロールできなくなってきていると言うことです。
 当然このような状態が続けば、高カロリー、体重の増加、生活習慣病、老化、認知症など身体に影響してきます。今からでも遅くはないので、このような状態にならないためにも、毎日摂る食事(摂取カロリー)・咬むこと・運動について、もっと考える必要があるのではないでしょうか。
 人間は、もともと飢えをしのぐために、たくさん食べようとする性質をもっています。
 しかし、昔の人は今ほど食べ物も豊富ではありませんでしたが、太った人をあまり見かけることがなかったように思います。そして、急に太ることもなく体型を維持していたようにも思います。その理由は、環境・食べ物・運動にあったのではないでしょうか。
 昔の食べ物は、全体的にしっかり咬まないと飲み込めない物(低カロリー)が多く、食べ物を飲み込んでから飲み物を飲んでいたような気がします。そして、普段から自然に体も動かし、上手く身体のバランスが取れていたのではないでしょうか。
 現代は、いつでも好きな時間に好きな物を食べることができる環境になっています。例えば、ケーキを食べる時は、誕生日や特別な日と決まっていましたが、現在は食べたいと思えば24時間いつでも食べることができます。ケーキだけでなく、ほとんどの物は、24時間手に入るのではないのでしょうか。また、昔と比べて身体を動かす時間も、どんどん少なくなってきています。
 便利になった分、身体を動かすことを忘れてしまっているのではないでしょうか。
 例えば、しばらく測っていなかった体重を測り、増えてしまっていた場合、まずどうやって簡単に痩せるかを考えると思います。そこで普段よりも食べる量を減らしたり、普段しなかった運動をしてみたり、テレビで宣伝しているダイエット食品やトレーニング器具を買って試してみたりしてみてもなかなか思ったように体重は減らず、短期間で諦めてしまうのではないでしょうか。
 また体型ばかり気にしている人の多くは、運動をせず、食べる量を極端に減らしてしまうため、返ってリバウンドしてしまう傾向にあるようです。
 昔から食事は、腹八分目が良いと言われていますが、ただ食事の量を減らせばいいのではありません。
 自分に合ったバランスのとれた食事の内容を考え、きちんと食事の時間を取って、腹八分目にすることが大切です。
 腹八分目にすることで、カロリーが制限され、しばらく継続することにより、飢えをしのぐための遺伝子(サーチュイン遺伝子=長寿遺伝子)のスイッチが入ります。
 この遺伝子は、スイッチが入る(活性化する)と老化の進行過程を遅らせ、細胞の若さを保つことができることから、アンチエイジングとしても注目を集めています。
 この遺伝子のスイッチの『オン』・『オフ』には、生活環境が大きく関係しています。体のことを何も考えず、好きな物だけを食べ、運動もしない状態であれば『オフ』のままの状態で、カロリー制限をして規則正しく食事をし、定期的な運動をしている状態であれば『オン』になります。
 老化の進行過程には個人差がありますが、人の寿命を決めている要因の25%が遺伝的要因、残りの75%が環境的要因と言われています。つまり、いかに若々しく長生きできるかは、遺伝的要因よりも、中年以降をどのような環境で生きているのかが大きく影響すると言うことになります。
 年齢と共に老化は進みますが、老化のスピードは、自分でコントロールできると言うことです。このために必要な環境的要因となる、生きがい・食事(+咬むこと)・運動を今まで以上に気にして生活してみてはいかがでしょうか。
 不老長寿は叶わぬ夢かもしれませんが、健康長寿は、自分の努力次第で叶う夢と言えます。

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