新人類の歯の特徴 of デンタルクリニックたかはし

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 多くの動物は、時代の環境に適応して生きていくために長い間時間をかけ、必要のない部分は退化し、必要な部分は環境に合わせて体を変化させてきました。そして、その機能をうまく生かして進化した結果、現在の形になってきていると考えられています。
 人間は、皆さんもお気づきのとおり、特に若い世代(現代人)の多くは、アゴの骨が細くシャープで、エラが張っていないいわゆる小顔で、足は長くスリムな体形をしています。以前と比べ、体形(見た目)だけでは進化しているように見えます。人間の体形の変化も、他の動物と同じように環境や生活習慣に関係していると言われていますが、すべてがうまく進化してきている訳ではありません。特に歯科においては、時代と共に様々な変化が起きています。

例えば・・・

 ◎アゴの骨の発育が遅く(劣成長)、永久歯が歯列に収まりきれず歯並びが悪い
 ◎永久歯に生え変わる時期に一部の歯が生えてきていない
 ◎永久歯に生え変わる時期よりも早く乳歯が抜けてしまっている
 ◎永久歯が違う場所から生えてくる
 ◎永久歯がもともと無い(先天性欠如歯)
 ◎永久歯の生える順番が異なる
 ◎親知らずが斜めに生えていたり埋まっている

 上記の例は一部ですが、このような状態は、時代と共に高い頻度で起こってきています。
 どの状態において早い段階での治療が必要となりますが、一般的になかなか将来的にどのような状態になっていくか予想がつきにくく、お口の中ということもあり、自分で異常と思わない限りそのまま放置した状態でいることが多くなります。
 永久歯の本数が少ない先天性欠如歯は、病気ではなく形成異常の一つで、次に生え変わる永久歯が存在しないために乳歯が抜けずにそのまま残っていることが多く、お口の中を見ても乳歯と永久歯の区別がつかなければ、本人や家族が気付かず、多くは歯の治療でレントゲン写真を撮ったときに発見されます。
 現代の先天性欠如歯は、食生活の変化により噛む回数が減少し、歯を使わなくなってしまったための退化現象と考えられます。ある意味これこそが新人類の特徴ではないでしょうか。
 人間の歯の退化現象は、動物のように環境に応じて必要のない部分が退化し、他が進化していくのではなく、本来なくてはならない歯が退化してしまうため、左右同じ本数だけ退化していればいいですが、ほとんどの場合、片側だけが多く、時間の経過と共に噛み合わせの異常、隣接永久歯の傾斜、アゴのずれ等の原因になっていきます。進化とは程遠く、そのまま放置しておけば、将来、噛みあわせは勿論、歯並び、体の重心バランス等にも影響が出て、体にも影響を及ぼすようになる可能性が高くなるので注意が必要です。骨格から考えれば、新人類にとってこれから起こってほしい退化現象は、役に立っていない『親知らず』かもしれません。

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