糖尿病と歯周病との関係 of デンタルクリニックたかはし

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 現在、日本の平均寿命は、男性80歳・女性86歳で、男性が80歳を超えたこともあり、過去最高を更新しています。
 また、自立した生活が送れる期間を表す『健康寿命』という言葉も出てきています。
 私たちの理想は、健康を維持し、平均寿命と健康寿命の差がゼロであることですが、健康寿命を延ばす妨げとなっている病気がいくつかあります。それらは脳血管疾患(脳卒中)・心疾患(心臓病)・糖尿病の三大要因です。特に糖尿病は、脳血管疾患や心疾患の危険因子となることもあり、その対策の重要性が指摘されています。
 現在、日本の糖尿病患者は約950万人、予備軍を合わせると約2,050万人と言われており、その数は年々増加しています。その原因の一つとして食生活の変化があります。昔と比べ柔らかいものが多くなったために、噛む回数が少なくなり、おかずを多く摂ることによって油の摂取量が増し、さらに運動不足が加わることで肥満が増加しています。
 歯周病と糖尿病は、まったく関係が無い病気のように思えますが、糖尿病患者の多くは歯周病を併発し、その両者は深く関係していることが知られています。
 例えば、糖尿病で使われるヘモグロビンA1cの数値(目標値は7%未満)の高い患者さんが、歯周病を併発していたため、歯科で歯周病の治療をしてもらったところ、歯茎の腫れが引き、ヘモグロビンA1cの数値も下がったという報告が多くあります。
 これは単に偶然ではなく、歯周病で歯茎が炎症を起こすと糖尿病が悪化し、血糖値が上がり、逆に歯周病が改善し炎症が治まると血糖値が下がり糖尿病も改善されます。
 このように、歯周病はお口の中の病気にとどまらず、全身の健康へも影響を及ぼします。特に糖尿病・心内膜炎・関節リュウマチ・ぜんぞく・早産・動脈硬化と、それに伴う脳梗塞・心筋梗塞などになりやすくなると考えられています。
歯周病と糖尿病の日常の予防としては、どちらも共通することは生活習慣病であるため、食生活の見直しと生活改善が必要になります。特に過度の炭水化物の摂り過ぎに注意し、食物繊維が多く脂肪の少ないものを選んで糖分を控えることが大切です。
病院からの食事指導はもちろんですが、普段から食べ物などは自分でチェックする癖をつけ、偏った食事を摂らないように心掛けていくことが大切です。
 歯周病は、喫煙と同様に糖尿病によって歯茎への血行が悪くなり、歯への栄養が届きにくくなりやすいので、セルフケアでは普段の歯磨きに加え、柔らかい歯ブラシで歯茎へのマッサージも必要になります。
 これからの歯周病と糖尿病の予防は、別々の病気として考えるのではなく、並行して治療していくことが必要です。それには歯科・医科との連携が必要になってきます。

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